『霊界の絆』第3話：目覚める力

霊能者の圧力が強まる中、恵美の内面は大きな変化を遂げていた。不安と恐怖に苛まれていた彼女だが、真治の支えと自身の経験を通じて、自分の力を受け入れ始めていた。霊能者が仕掛ける霊的な試練は、恵美にとってもはや恐怖の対象ではなくなり、彼女の中に眠る深いスピリチュアルな力を呼び覚ますキッカケとなった。

ある夜、恵美は強力な霊の存在を感じ取る。これまでとは異なり、恵美は恐怖を感じず、むしろ霊の声を聴き、そのメッセージを理解しようとした。彼女は霊と交流し、その過程で自分の力の真の意味を理解し始める。霊はかつて生きていた人間であり、未解決の思いを抱えていた。恵美はその霊を導き、彼らが安息を得るのを助けた。

一方、真治は恵美の成長を見守り続ける。彼は彼女の変化に驚きつつも、彼女が自分の力を肯定的に受け入れていく姿に心からの喜びを感じた。真治の存在は恵美にとって、自分の力を信じる勇気を与えてくれるものだった。

恵美の能力の覚醒により、霊能者は彼女に対する興味をさらに強める。しかし、恵美はもはや霊能者に怯えることはなかった。彼女は自分の力を自身の意志で使い、他人を助けることの大切さを深く理解していた。霊能者に立ち向かう勇気と力を持つようになったのだ。